染色補正士ってなんでしょう? あまり聞きなれない仕事ですよね
ざっくり説明すると着物の製造工程中に柄の色が飛んだり金加工が飛んだり
なんだかんだ飛んだりして、その邪魔になった物を除去する仕事です
そんな染色補正士の資格を持つ地方の方たちの仕事は
食事のスープが飛んだり なんだかんだ飛んだりしたシミを除去してます。
あまりにもざっくり書いたのでここからは真面目に染色補正について書きますね
1730年頃 京都で着物の製造中の汚れなどを除去する御手入司と呼ばれる仕事がありました
染色補正の流派 畿久屋(きくや) 桔梗屋 が誕生しました
京都染色補正工業協同組合
流派の垣根を越えて染色補正師の技術の発展のため設立
京友禅には 糸目 染め その他多くの分業で一枚の着物を仕上げていきます
その最終作業に染色補正の仕事があります
色を制する仕事
例えば黄緑の個所にシミが有り、そのシミを漂白剤で除去したらその部分が黄色くなりました
そこに塗る色は青を塗ります 黄+青=黄緑 染料は半透明の色なので色が足されていきます
複雑な色になれば、その足し算の答えを出すのは難しく およそ10年の修行で答えを瞬時に出せると言われております
また色のみではなく 汚れの除去技術や新たに柄を描いたり 金彩加工など多様な作業をします
そんな技術を競う全国大会 技能グランプリも2年に1度開かれております